クラスタ(MSFC)の試し方メモ
クラスタの各ノードに SQL Server でもインストールしてフェールオーバーを試せばいいんだけど、インストールがめんどくさい。てっとり早く何か試したいよう。そんな時はこの手順で「あぁ、フェールオーバーしてるなぁ」を味わうと。
==その1.クラスタリソースの移動で、クライアントからの接続先が自動的に変わるのを体験
- [フェールオーバークラスタ―マネージャー](WindowsServer2003時代の[クラスタアドミニストレータ]相当)を起動し、ツリーのクラスタ名の下にある[サービスとアプリケーション](WindowsServer2003時代に「グループ」と呼んでいたもの相当)を右クリックし、空のアプリケーションを作成。
- その中に、IPアドレスリソース(たとえば192.168.7.201とする)を追加。まず、ノード1に所有させておく。(どちらでもいいが)
- ノード1でも2でもないPCで、かつ、ノードと同じサブネット内のPC(ここではドメインコントローラを使う)でコマンドプロンプトを開き、
ping 192.168.7.201
を実行。応答があることを確認。
arp -a 192.168.7.201
を実行。相手のMACアドレスを確認。これが、現在IPアドレスを所有しているサーバーのMACアドレスだ! - ping -t 192.168.7.201
を実行し、pingを打ち続ける。 - どちらかのノードで[フェールオーバークラスタ―マネージャー]を開き、IPアドレスをノード2へ移動する。所有者が変わって、オンラインになったことを確認する。
- ドメインコントローラの画面に戻ると、pingが2回ほどタイムアウトし、その後復活するのを確認する。
フェールオーバーした! - arp -a 192.168.7.201
を実行し相手のMACアドレスを確認。これが、現在IPアドレスを所有しているサーバーのMACアドレスになっている。先ほどとは異なるMACアドレスになっている。つまり、同じIPアドレスに対して通信しているのに、自動的に別のノードとつながっている! - フェールバックして、再度確認するもよし。
==その2.クォーラムディスクの所有者がディスクにアクセスできなくなると、自動的に別ノードが所有者になるのを体験
- [フェールオーバークラスタ―マネージャー]の[記憶域]で、クォーラムディスクの所有者を確認。
- その所有者のネットワーク接続を[無効]にする。(コンパネの[ネットワーク]から)
- [フェールオーバークラスタ―マネージャー]の[記憶域]で、クォーラムディスクの所有者が変わったのを確認。ちなみに、[エクスプローラー]で見ても、所有者にしか、共有ディスクがドライブとして見えない。
- 元所有者のネットワーク接続を[有効]に戻す。
以上。
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